CCCの取り組み
CCCの取り組み
このセクションでは、グローバルキャンペーンとCCCガ協力団体とともに推進している、ブランドに対する強制力のある協定について紹介します。
#PayYourWorkers #RespectLabourRights キャンペーン
#PayYourWorkers は、世界中の 260 の労働組合と労働権利団体によって進められているキャンペーンである。 パンデミック中、アパレル業界で働く労働者の10%が解雇され、数百万人が数カ月間賃金を受け取れず、110億ユーロ以上の賃金が失われた。 このキャンペーンは、以下を含む法的拘束力のある3本柱の合意を提案することで、世界のサプライチェーンにおける衣料品労働者の「賃金窃盗」をなくすようブランドに訴えている。
1) ブランドはパンデミック期間中の賃金を縫製労働者に全額支払うべきである。
2) 工場が倒産しても労働者が無一文にならないように、交渉によって設立された退職金保証基金に署名する。
3) 労働者の抗議と団体交渉の権利を保護する。
#RespectLabourRights(労働者の権利を尊重せよ) は #PayYourWorkers キャンペーンの目標の一つ。 ブランド、小売業者、オンライン小売業者は、利益を最大化するために、社会保障制度が未整備で、極めて低水準の最低賃金しか保障されていない国から製品を調達している。 こうした、法整備が不十分な中では、労働者の団結の権利、及び団体交渉の自由を保障することが、労働者の権利向上に欠かせない。 労働法が改悪されると、何百万人もの労働者が極度に弱い立場に置かれることになる。また、コロナ禍には、パンデミックに乗じて労働組合が組織された工場が閉鎖のターゲットにされ、労働者側は大きな打撃を受けた。 パンデミックなどで生じた企業の財政的損失は、労働者ではなくブランドがその影響を引き受けるべきである。 ブランドは、パンデミック中に労働者が賃金を全額受け取り、職を失った場合には退職金を確実に受け取ることを保証するだけでなく、労働者の団結や団体交渉の権利も保護しなければならない。
最近の例:2022年10月、アディダスに製品を供給しているミャンマーのPou Chen工場で、400人の労働者が賃金の引き上げと経営陣の権利尊重を求めてストライキを行った。 労働者は脅迫され、ストライキを組織したとして組合員16人を含む26人の労働者が解雇された。
協定
2013年、バングラデシュで5階建ての工場ビルが倒壊し、1,130人以上の縫製労働者が死亡したラナ・プラザ災害の後「バングラデシュにおける火災予防および建設物の安全に関わる協定」が制定された。この協定が実施されて以来9年間で、バングラデシュの1,600の工場における20万以上の潜在的な安全上の問題が是正された。重要なのは、この協定が法的拘束力を持っているということだ。この協定を結ぶことでブランドは、サプライチェーンにおける安全違反の責任を負うことになる。バングラデシュの縫製工場における安全性の大幅な進展を受けて、国際協定(インターナショナル・アコード)が2021年に同協定の後継として発効された。